言わずもがな、梶原一騎の実弟。
漫画原作者でありながらも、作家、空手家でもあります。
彼の代表作はなんといっても、
70年代の少年マガジンに連載された、
「ワル」
でしょう。

ワル (1) オンデマンド版 [コミック] (講談社コミックス) (2005/04/21) 真樹 日佐夫 商品詳細を見る

真樹日佐夫の自叙伝的な作品と言われているけど、
主人公の氷室洋二は、
アイスとあだ名がつくほどの冷酷ぶり。
いつも背中に木刀を仕込んでおり、
（歩きづらいし、座れないと思うんですが）
学生服のまま鉄火場に入り浸るわ、
暴力団事務所に殴り込みをかけるわ、
同級生を妊娠→自殺に追い込み、美人教師と同棲、
しまいには担任教師を撲殺してしまうんですから、
タイトルどおりの凄まじいワルぶりでした。

そのクールさはダークヒーロー的な
カッコよさがあって、
伝説的ロックバンド、
「BOOWY」の氷室京介の芸名が、
この主人公の名前から由来しているというのはもう有名な話。

とにかくネームの多い作品で、
氷室は戦いの最中でも冷静沈着に物事や相手の心理を分析し、
ずっとしゃべりまくっています（笑
ときには一頁、丸まるセリフで埋まっていることも。

後に他誌で続編が連載されていたようだけど、
残念ながら読む機会がなく、こちらはいまだ未読の状態。

真樹さんにも一度会ってみたいんですけどね。
･･････怖くて。