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早瀬真人の崖っぷち日記
官能小説家、早瀬真人のブログです。官能小説、近況報告、日々雑言などなど、ゆるりゆるりとアップしていきたいと思います。
梶原一騎の「人間凶器」
梶原一騎原作の少年漫画はもちろん面白いんですけど、
少年誌連載では当然のことながら、
あまり際どい描写は出てきません。

矢吹丈や大賀誠はずっと童貞だったのかとか、
伊達直人はソープで性欲を発散していたのかとか、
飛雄馬は美奈さんとセックスしたのかとか、
つい余計なことを考えちゃうんです。
そこがなんとなく物足りなかったりして。

人間兇器〈5〉 (1980年) (ゴラク・コミックス)人間兇器〈5〉 (1980年) (ゴラク・コミックス)
(1980/04)
中野 喜雄

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「人間凶器」は大人向けの雑誌「漫画ゴラク」に
連載されていた作品でした。
主人公の美影義人はいわゆるダークヒーローなんだけど、
とんでもなくワルい奴で、
身につけた空手も、己の欲望を満たす手段でしかなく、
次々に女をレイプするわ、犯罪に手を染めるわで、
もうやりたい放題。

でも自分より強い人間の前だと、
「ひーっ!」と悲鳴をあげながら、
座りションベンして泣きながら許しを乞うという、
とても人間臭い一面も見せてくれます。

「人間の本性は悪なり」
がテーマのこの作品。
もう一度読みたいんだけどね。
絶版なのか、なかなか手に入んないや。
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