2ntブログ
早瀬真人の崖っぷち日記
官能小説家、早瀬真人のブログです。官能小説、近況報告、日々雑言などなど、ゆるりゆるりとアップしていきたいと思います。
親父の愛人が大層なブスだった
小学3年生のときに、親父から愛人を紹介されました。
その人、見るからに水商売系で口がやたらでかく、
真っ赤な口紅をつけていたので、まるでオバQのようでした。

そのあと3人で親父行きつけの小料理屋へ行ったのですが、
品のいいしっとりとした女将さんが出てくるかと思えば、
彼女は白粉を塗りたくった八十ぐらいのおばあさん。
目が細くて、鬼太郎に出てくるぬりかべのようで怖かったです。

カウンター席で親父と愛人は酒、私はジュースをちびちびやるも、
横からは愛人の香水、前からは女将の白粉の匂いがぷんぷん香り、
まるで魑魅魍魎の世界に迷い込んだかのような気分でした。

そのうち私は、カウンター越しの真正面の壁に、
丸い穴が5、6個空いていることに気づいたんです。
(何だろう、あの穴?)
などと思いながら見ていると、ネズミが顔を出してこちらをじーっ。
びっくり顔の私に気づいた女将さんは振り向きざま、
「これっ!」と握り拳で穴を叩き、
ネズミはすぐさま頭を引っ込めるも、また別の穴からぴょこん!
「これっ!」ドン!「これっ!」ドン!と、まるでモグラ叩き状態。

唖然とする私の目の前のカウンターに、今度はゴキブリがツツーッ。
私が「ひっ!」と悲鳴をあげた瞬間、女将さんは何と手のひらで
ゴキブリを叩き潰しやがったのです。

あまりのショックで茫然自失となる私のとなりで、
親父と愛人は腹を抱えて笑い転げているという、
この無神経さ、デリカシーのなさに、私の幼い心は耐え切れず、
その日は家に帰ってから熱を出して寝込んでしまったのでした。

私がこんな無作法な人間になってしまったのは、
「やわな神経じゃ、この世を生きていけない」と、
この日の体験から悟ったからだと思われます。

続く・・・(かもしれない)。

↓こんな光景を見たぐらいびっくりした。
Copyright © 2024 早瀬真人の崖っぷち日記. all rights reserved.